[]-23/親
「確保」と理論(2002/8/13更新)
オジサン

最初--宴rナを横にした状態で使用すると、場合によってはリテイナー(丸いガイド部分)にカラビナが引っかかり、オートロックが機能しないことがあります。カラビナは必ず縦にして、常に確認しながらご使用ください。
また、大きい穴に使用する環付きビナは「「HMS」(ハンマスト用)を使用するように。
D型カラビナを使用すると、2人のビレイを同時におこなった時に1人テンションが入った場合、もう片方のロープのオートロックが機能しない。または2人とも落ちた時、先にテンションの掛かっていたロープのオートロックが解除される場合があるそうです。
http://www.petzl.com/petzl/popup/reverso-en.htm
http://www.alteria.co.jp/reve01.htm

第┃ 106┃回┃モントケン2(2002/8/13)                
文登研での北村氏の内容を纏めてみました

●「確保理論入門」  北村憲彦
サブタイトル「ロープを用いた確保技術を高めるために」(一部新保の方で手を入れています)
1.墜落による衝撃力の発生と緩和

1-1,墜落の高さと落下速度
高さが2mからの墜落なら問題にならないかも?しかし高さが10mからだと時速50kmの落下速度が発生する・・・・ランニングビレー支点は墜落高を減らす役割。

1-2,弾性確保理論(バネのようなロープの性質、落下率)
登山用のロープは、引張力に対して伸びる性質・・・バネのように
ローブの長さ(クッションの厚み)に対する墜落距離(高低差)という比率が大切になってくる、これを落下率という。
落下率=見かけの墜落距離÷張力がかかる直前の繰り出されたロープの長さ
落下率が小さいほど衝撃力は小さい。当然、落下距離が小さい方が落下率は小さいから衝撃率も小さくなる、又、同じ落下距離の場合なら繰り出されたロープの長さが大きいほど落下率を小さくできるので衝撃力も小さくなる。

1-3,落下率からみた危険な瞬間
ランニングビレーを一つも取らずに登ることは墜落距離も大きく明らかに危険である、ところが登りはじめの数mの場合はどうだろう、たとえば地面に叩きつけられることのないルートの途中ならば問題ないように見えるが、その時の落下率は「2」になり、衝撃力は大きい。
落下率で考えれば1m登り始めてランニングビレーを取らずに墜落して2m落ちる時の衝撃力と10m登ってランニングビレーを取らずに20m落ちるときの時衝撃力は同じと言える(注:これは最大の張力と言うことであって、落ちるスピードは2mでは時速23kmなのに20m墜落すれば時速70kmを越えてしまう、この速度は墜落しきった時のロープのスピードでもあるから、摩擦熱も無視できない。ロープが全部の墜落エネルギーを吸収するまでまでの時間も長くなる、一瞬なら堪えられても数秒の間、はたして持ちこたえられるのだろうか?)
必要だと思うところでは決して手抜きせずにランニングビレーを取る事が、落下高さと落下計数を減らす事になる。リードする人が自らのためにリスクを減らすのが第1の基本である。

2.摩擦による衝撃力の減衰
2-1,巻き付けることの効果
ザイルがランニングビレーのカラビナに巻き付くことでロープの張力は減衰して確保者へ伝わる。巻き付けの摩擦抵抗によって張力を減少させることは、ランニングビレーのカラビナだけでなく確保器具(ATC)への巻き付けについても同じ原理である。(この式をオイラーの式という)(巻き付く面は足し算で理解してもいい)

2-2,制動確保
墜落の衝撃力のエネルギーは、ロープとの間で摩擦熱として失われる、ロープの流れ出す量は少なくとも緩衝作用を発揮する、従って厚手の革手袋(綿手袋)で摩擦発熱に耐えられるように備える。また、態勢を大きく崩さないように常に力のかかる方向を気にして構える。たとえ、体勢が崩れてもロープを離してはならない。落下係数が小さければ、少しだけしかロープが流れなくてもかなりの緩和効果がある。ただし、実際には(ロックしてはいけないという事は当然だが)無理にロープを流すものではない。

3.強固な確保支点の設置
ハーケンやボルト、カム・ナット・立木、ピナクルなどあらゆるもの、パーティーの命を繋ぎ止める錨(アンカー)を下さねばならない。アンカーの構築には確実性の高く、強度のある支点を複数設置する事。残置支点が不十分ならば、自分で打て!!
さらに、それらを連結する。連結する角度はできるだけ小さい方が良い。そうすればスリングと各支点にかかる荷重の分担をできるだけ軽減する事ができる。基本はできるだけ均等な荷重かかかるようにスリングで支点を均等流動分散方式で連結する。

●菊地敏之著「最新クライミング技術 }( 2002年5月発行)について
P41からの「ビレー」(ザブタイトル「New Standad Climbing Technics」)については明らかに間違っています。スポーツクライミングの発想からアルパインの確保を考えるという・・・短い墜落のフリーとアルパインでの墜落とを同じレベルでとらえるという様なもので・・・しかも意図的にかランニングポイントにかかる負荷については無視をしています・・・人工壁の支点が本チャンにあるわけはないのに・・・

支点ビレーかボディービレーかは長い歴史の中で意見が分かれるところですが、ボディービレーが良いという例にスポーツジムで支点ビレーをしているところはない等と言うにはびっくりです。アルパインで、フリー感覚で支点を確認するという作業をする人が少なくなったという事、補強したりするということをできる人が少なくなったという事があるのは事実ですが・・・・(そもそもハンマー等を持参しない等論外)アルパインの場合は支点を構築する事から全てが始まります。そうことを学ぶ場所が無くなったという事だと思いますが・・・

制動確保(ダイナミックビレー)を否定しスタティックビレー(静的確保)を正当付けるのは驚きで・・・(「新しいセオリーとなっている」との記述)。車の急ブレーキの危険性は理解できると思います。
山岳会等が「確保の練習」等しないと言う事実に乗っかっての発想です。ブレーキ操作は「教習所」で訓練がいるように確保もそうだと言う事は理解できると思います。
文登研の確保訓練所は誰でも申し込みさえすれば使用ができます。落下係数・支点にかかる衝撃なども測れます。もっと利用するべきだと思います。



-->続き

04/18 06:16
<前の親
レスを書く
レス無し
次の親>
Child K-Tai