山と登山技術

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Nomal黒部・丸山東壁「緑ルート」(0) |



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■25 / 親記事)  ≪私の課題≫
□投稿者/ オジサン -(2002/04/18(Thu) 07:43:07)
    「第┃ 13┃回┃「冬山一年生の頃」(2000/12/15)
    初めて「冬山」に講習生で行ったときのことを思いだしています。行動食としておにぎりをコンビニで買って持っていったのですが・・・。当時確かおにぎりが60・70円位でしたか?!・・・うーん、安かったですね。講習の合間のお昼ご飯は楽しみにしていたのですが、「おにぎり」が「ポロポロ」で食べれませんでした・・・冬は「おにぎり」が凍ってしまうんですね、しかも「ポロポロ」に・・・無理に食べたのですが、消化不良でした。

    学生の時、地下鉄の階段を上がると息が切れる状態で・・・「此ではいけない」と思い「山歩き」を始めました。ハイキングの会に入って楽しむうちに「山」に様々な「顔」が有ることに気づき、魅せられ年間100日位山に入っていました。北岳に秋に行き「肩の小屋」で宿泊した翌朝、白く雪化粧した「山」に会
    い、新雪の下り道にビビリまくって、無事、下山出来たときは本当にホッとしたものです、でも暫くすると「白い山」の魅力が鮮明に蘇ってきました・・・「あの山」に会いたい!!・・・某「登山学校」に入りました。

    冬山は「夏山」と違うと思い知らされたのは、おにぎりからです。そして、「ラッセル」に驚きました。講師のお尻の後とはいえ南国育ちには「無我夢中」の境地。学ぶ事がどれも新鮮でインバクトがありました。「冬山は危ないから絶対やらない」ということで入会したハイキングクラブから自然と足が遠のきました。その上「岩登りの技術が冬山に入るには絶対必要」ということで、あれ程「危ないからやらない」としていた岩登りにも手を染めてしまいました。

    根が臆病で「岩」が怖く、その上不器用なのでなかなか上手くならない。毎週のように日和田や三ッ峠の岩場に通いました。当然ハイキングをする余裕が無くなり・・・
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    講習生から講習を行う側の立場になりました。教えることは難しいなと感じています・・・「ピッケルの持ち方」(例えばピックを前の方に向けて持つか、逆に後ろの方に向けて持つか)一つとっても時代(流れというか)と共に微妙に変わります。前のやり方が「間違っている」ということではなくケースバイケースだ、という事なんだと理解しています。講習は一つの「ステコン」(基礎)を教えると言うことがメインになります。その上で自分風にアレンジしていきましょう。

    第┃ 27┃回┃「初めにゲレンデありきーその2」(2001/4/12 )
    ゲレンデで学んで欲しい事は何かという事を初めにハッキリさせたいと思います。岩登りはやっていれば上手くなります。大切なのは「何が安全で何が危険かを理解」してもらう事だと思っています。私の心構えなのですが「自分の世界」が始まったとき(私の手を離れた時)の事を想定して教えたいです。登り方、ムーブの課題の解決方等よりもそういうことにポイントを置いています。岩登りは危険な事です、それを理解して初めてエンジョイ出来ます。所謂アルパインからフリークライミングを体験するときはすんなり入れます。でも、逆は「ギャップ」の存在を理解することからです。

    ┃ 28┃回┃「初めにゲレンデありきーその3」(2001/4/18 )
    先週サロン"昴"の立ち上げがありました。講習は土曜日岳嶺岩、日曜日は越沢バットレスでおこないました。岳嶺岩では人工主体でアメリカンエイド等も経験してもらいました、ユマールとフッキング等は時間の関係で出来ませんでしたが、全員ハーケン・ボルト打ちを経験してもらいました。
    日曜日は「本チャン」ぽい越沢バットレスでおこないました。初めての人も有る程度経験している方も学ぶことが多かったと思います。ゲレンデでただ攀るだけでしたら友達と登ればいいと思います。得る物を吟味していかなければ講習会の方も内容が薄っぺらな物になると思いますのでぜひ疑問や要望・感想をお願いします。

    第┃ 29┃回┃「初めにゲレンデありきーその4」(2001/4/23 )
    講習会に参加された方との会話等です
    ● B君 ▲私

    ● 「ネコのシェイプアップ」は、すごかったです。中間のあの上がりがきつくて・・・怖さの中にもここで下りることができない以上、上がるしかしかない・・・弱音の自分 にいいきかせて、何度目かでそこを越えた時、すごくうれしかった。
    ▲ランナーを掛け替え・回収しながら攀る事を体験してもらいたかったので・・・マルチピッチ(長いところ)は、あーした登り方になりますので慣れてもらうことが大切です。実践教室は「ヨセミテ」・「韓国(インスボン)」等です。ぜひ行きましょう。
    ●(講習)たいへんな刺激を受けています。すこしづつしか消化できずに歯がゆいのですが、・・・自分のためにがんばってみようと思います。
    ▲最近のテクニックを教えるよう努力しています。私自身学んでいる過程です・・・わからないこと、未理解のことがあると思いますが一緒に勉強すると言うことでやっていきたいと思っています。その上でゲレンデから本ちゃんへ一緒に行きたいと思っています。教えることがなくなればサロン"昴"での私のパトナーになってください。
    ●実践講習で話があった「ルート」、トライしてみたいです。気持ちは・・・。
    ▲不帰1峰はどうかなと思ったのですが・・・
    今、反省しています。基本は連れて行くのでなく「育て」・「手助け」が基本だから・・・Bさんの中に「思い入れのルート」を作ってからの方が良いと思います。自分の「課題」を探してみませんか・・・壁でも雪稜でも良いですから・・・本などを見て自分自身にネジを巻いてみてください。
    ●あるルートに行けたからといって、そのルートを自分でいけるようになったわけではないのはよくわかります。アドバイスしてもらいながら、自分でと言う部分を取り混ぜながら登っていければと思います。
    ▲自分自身で「何が大丈夫で大丈夫でないか」をクライミングの中で「判断」出来れば・・・言い換えれば突っ込むのも敗退で戻って来るも出来るようになれば、「昴」の目的は8割達成されたと思います。

    第┃ 41┃回┃≪ 私の課題 ≫  (2001/6/14)
    遂に梅雨の季節を迎えました。これから毎日のようにジメジメしたお天気が続くと思うと嫌になりますね。しかし梅雨時期ならではの雨の作り出す美しい情景を楽しみたいものです。アジサイの葉の水滴、雨の波紋、葉の上をのんびり散歩するカタツムリ、雨におぼれる植物など心を動かされたりするものです。
    お願いがあります。"昴"の目的はガイドする事ではなくみなさんのレベルアップが目的です。今の自分自身の状態を認識して「課題」を明確にしていってもらえれば良いと思っています。(トップをやれと言うことではありません、安全・危険を自分で判断していける様になることが大切だと思っています・・・)又、"昴"メールが購読者の方にとって事故を少しでも無くするのに役立てたらいいなと思っています。そういうことで「追体験」してもら得ればと考えているので・・・講習会に参加された方に感想をお願いをしています。
    ガイドという事は否定しませんが・・・最終的に自己鍛錬は自分自身にきます。サロン"昴"を離れたときにもう少し、学んでほしかったと言うこと無いことを私自身は何時も思っています。

    第┃ 62┃回┃ 「冬の足音」その4(2001/11/12) 
    "昴"ニュース創刊は2000年11月7日です。あっという間に一年経ちました・・・これからもよろしくお願いします。 これを機会に皆さんの感想・御意見を是非お寄せいただきたいと思っています

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■24 / 親記事)  八ガ岳三又峰ルンゼ
□投稿者/ オジサン -(2002/04/18(Thu) 06:18:58)
    第┃ 70┃回┃ 「山は冬景色」(2001/12/4) 
    12月1日(土)八ガ岳三又峰ルンゼに行きました。山は冬景色で大同心は真っ白でした。
    ●八ガ岳三叉峰ルンゼ 
    鉱泉手前から真っ白な岩峰が、見えて来ました。(^-^)
    取り付きから雪の薄ら被ったスラブをトラバースして登り左岸に、薄い氷柱が、在りNさんが、華麗に、登って行くキョンを使ったりヒールで、バランスを取ったりと高等技術を見て自分が、登れるか不安になりながらも登りだす。2回テンションを掛けてしまい登る事が、出来るか不安に成りましたが、どうにか、抜ける事が、出来ました。途中空洞に成って居てバイルを引っ掛けて登り岩が、出てきて、ミックスに成りとても難しく感じました。その後は、滝を何個か、登り。最後は、岩峰を縫うように稜線に、無事に出る事が、出来ました。
    ☆所により雪が、乗っかつて居るだけで、下は、八ッ特有のボロボロ岩で、沢登りの泥壁を登る様に登りました。
    ☆最初の滝で、ミジクなせいか、指を叩いて途中で、感覚が、無くなり手を擦らせて元に戻し登る事が、出来ました。
    ☆ルートは、最後まで、緊張の連続で、楽しめました。
    ☆ランナーを取れなく支点も不安定な所のビレイは、グリップビレイを教わりました。確かに、長いランナウトで、落ちれば、止める事は、出来ませんから(補記:私/滑落停止の感じですグリップでゆっくりにじっていく・・・絞っていく感じです。冬ですから手袋をしているのが当たり前で、確保支点が悪い場合はエイト環よりもショックが掛かりにくいです)
    ☆後続パーティが、居たのですが、姿が、見れませんでした。多分F1が、登れなかったのでしょう。
    ☆下山の途中で、足の指が、痛く歩くのが、辛く成りました。(軽い凍傷に、成った見たいです)
    ☆まだまだ修業が、足りないと実感しました。    S (*^_^*)
    (補記:私)下段の大滝12mが難しい、今年は幅が1mしかなく、スクリュー3本の後は空洞で引っかけになりました(3回)。残置のハーケンでランナーをとると同時にドライフッキングのテクニックの岩登りになりました。残置ハーケン計3本。(トライカムの小さい物又はエイリアンの下のサイズが合った方が良かった)上部の二俣のうち左俣の氷は繋がっていなかった。右俣の氷を越えると同ルートを下降は出来ない。(二俣の手前から同ルートを下降する場合50mザイル×2本必要)稜線に出る途中一カ所悪いところがある。(残置ハーケン1本有)抜けてからは地蔵尾根下降が早いが2時間は見た方が良い(行者まで)

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■23 / 親記事)  「確保」と理論(2002/8/13更新)
□投稿者/ オジサン -(2002/04/18(Thu) 06:16:02)
    第┃ 26┃回┃「初めにゲレンデありき」(2001/4/11 )
    ●A君 ▲私

    A君 から質問。
    ●ゲレンデで、教えていただいたことをメモってみました。はっきりわかったと思っていたことが、書き出してみると既に何故そうするのかが曖昧になっている点が出てきました。再度、確認したいので教えてください。
    1、確保に関わって
    (1)支点がしっかりしている場合
       <確保機でエイト環を使用する>
       ダブルザイル使用時にチョンボ掛けの変形=大き目の安全環・小さ目のビナを使う:方法 
       <ハーネスにつけたビナにトップから来ているロープを通しターンさせる>
    ▲チョンボ掛けの変形はザイルが流れてしまうと言うことを理解してください。(フリーには向きません)カラビナでターンさせるのはザイルの向きが一定のため操作しやすい。(ザイルが持って行かれない)ただし、エイト環とターンするハーネスの間が有る程度ないと窮屈・・・その時出来ればセルフを取っている支点にテンションをかけている状態がベスト。なお、ボディに直接確保機を付ける場合は、セルフビレーの取り方(ディジーチェーン不可メインザイルでとること)・長さ(手が届く範囲にセルフポイントが在ること)に注意する事が必要です。(衝立岩の宙づり事件)
    ●(2)支点がしっかりしていない場合?
    ▲実際の岩場・沢等では最悪の事態の確保支点しか得られないことがあります・・・その場合、確保支点では自分自身の確保(セルフ・ビレー)のみにします。トップの確保は自分のハーネスの確保機(カラビナのグリップビレーがベスト(注・)。ATCは最悪!!)にならざるえないこともあります。
    ●(3)ATCがアルパインには不向きと考えられる訳?
    ▲アルパインでの支点の不安定性を無視して急激に止めてしまうため。「ダイナミックビレー」にむかない。ランニングの支点には墜ちた人の重みと引っ張っている(確保)力の二重の負荷がかかるので急激に止めると負荷が大きいのでランニング支点が破壊されます。
    ●(4)立ち木を支点にビレイするとき?
    ▲タイオフ等が必要な場合があります。

    第┃ 27┃回┃「初めにゲレンデありきーその2」(2001/4/12 )
    ●(6)ダイナミックビレーとは?
    ▲フリークライミングの広がりに伴って「死語」化している様な感がします。ランニングポイント(ハーケンとか錆びたボルト等)にかかる墜落のシッョクを緩和する方法を制動確保つまりダイナミックな制動をかけながらビレーすると言うことです。感覚的にはグリップビレーをしているときに強くあるいは弱く掴む事で制動をコントロールしますよね・・・つまり急激なショックを与えないでブレーキを掛けながら繰り出して墜落を止める事です。文部省の登山研修所から出している文献が詳しいですが・・・東京都山岳連盟の救助隊もATCを使っているそうです・・・本当にダイナミックビレーて「死語」になってしまったようですね・・・

    第┃ 51┃回┃「クライミングの面白さ・多様さ」(2001/9/3)     
    ボディビレーと支点確保ビレー
    制動を掛けることを前提に墜落距離が1m程度の場合はボディビレーは有効ですが、墜落距離が4m程度の場合は、落下率が小さい場合でも、制動距離1mで確保点のザイル張力は100Kgf程度となるために、ボディービレーでは体が浮き上がってしまう・・・その体制で制動を掛けることが難しいため。ランニングビレーに対する負荷を軽減する事が難しくなる・・・ボディービレーは不向きで、支点ビレーが安全。支点が確実で1ピッチのみ、又は支点(ランニング)間隔が非常に近い場合はボディビレーは有効。マルチピッチの場合は支点(ランニング)間隔が遠い様な場合があるのでボディビレーは有効とは言えない。固定支点による制動確保にするべきです。

    第┃ 65┃回┃ 「確保」について(2001/11/20) 
    ●"昴"メールへの質問
    _ >かなり前(9月3日)になりますが、ボディビレーと支点確保ビレーについて昴メールで拝見しました。先日、アルパインのロープワークを会の先輩から習ったの ですが、ボディビレーは行わず支点確保ビレーで登る方法でした。アルパイン関連のある本に、支点確保ビレーは「トップが墜落した場合、その衝撃 が直接、支点にかかり危険なうえ、支点の位置によっては確保機器が上にはね上げられ、アッパーカットを受けたり、腕や手がもっていかれ骨折する可能性があります。非常に危険ですので、いますぐやめるべきです。」と書かれていました。昴メールでは資料があると書かれていましたが・・・
    フリークライミングと・アルパインクライミングの確保がゴチャゴチャになりつつあります。「人工壁」で育った人にへ曲がった今にも抜けそうなハーケンへの配慮などありようもないですから・・・・アルパインの確保は条件によって様々な確保をするべきと思います。
    ・支点がしっかりとしたビレーポイントの時は「ボディービレー」は間違っています。支点確保にするべきです。
    ・支点が不安定の場合は支点確保は自己ビレーにとどめます。ただしトップの確保のボディービレーの仕方は(と、同時にセルフビレーの仕方も)注意が必要です。私の場合は「エイト環のチョンボ掛け」と言うやり方をしています、又、最悪の支点状態の場合(この場合は自己ビレーの支点が最悪だということになりますが)は、トップの確保のボディービレーの仕方はグリップビレーという形を取ります。
    資料は2つあります。一つは以下をみてください。
    ・「ザイルの伸びを考慮した制動確保モデル式による支点確保とボディービレイの比較他について」
    http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/3778/kakuho/taniseki.htm
    を参照してください。

    > アルパイン関連のある本に、支点確保ビレーは・・・支点の位置によっては確保機器が上にはね上げられ、アッパーカットを受けたり、腕や手がもっていかれ骨折する可能性があります。 非常に危険ですので、いますぐやめるべきです。」と書かれていました。
    Hさんの「アルパインクライミング」と言う本だと思いますが・・・・(もう一つ・については)・・・ボディハーネスにカラビナをつけそれにトップのロープを通す形「リターン」する事により確保方向は一定に出来き、はね上げや持って行かれることは無くなります。(自己ビレーの確保はメインザイルで取ってください。間違ってもデージーチェーンで取らないでください。)それと一番大切なことなのですが、「本ちゃんや氷の確保」は「ATC」は禁止しています。ランニングビレーが破壊されます。講習会もこの辺のことを中心にしております。

    第┃ 86┃回┃ 「山岳共済保険の更新時期」(2002/2/25) 
    ●確保器 ATC
    :現在最も使われていると思います。フリー用としては最もシンプルで使い勝手がよいのですが、ダイナミックビレーには適しません。先日色々試してみましたが、通常のセットと反対向きにセットするとダイナミックに使えました。本チャン・アイスクライミング時は「逆」セットですね。

    第┃ 96┃回┃無雪期前期登山「教室」今月で終わり(2002/5/5)
    ●確保理論について 
    ボディビレイの有用さの大きなポイントとして「制動確保(ダイナミックビレー)ができない場合でも、ほんのちょっと体が浮けば、人体の緩衝効果で中間支点の衝撃が緩和される」との可能性が信じられてきていますが労山のHPに 「空中墜落するトップをボディビレイで止めるさい、ビレイヤ―の人体がはねあげられることによる緩衝効果の実測」が出ています。50cmくらいはねあげられたのでは中間支点での衝撃力はほとんど緩衝されず、80cmとか90cmとかはねあげられないといけないというデータです。この結果はこれまで「制動確保ができない場合でも、ほんのちょっと浮くだけで、人体の緩衝効果で中間支点の衝撃が大幅に緩和されるはず」と教えてきたことが誤りであることを示すものですので是非お読み下さい。
    http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/6102/jwaf-7.html

    ●ペッツルの確保器「ルベルソ(REVERSO)」
    ペッツルが「技術的な更新」というタイトルで自動ロックモード時のダブルザイル使用方法に警告を発しています。
    8.5mm未満の濡れたロープを使用してトップが二人のビレイをする際、オートストッパーが機能しないというものです。
    カラビナを横にした状態で使用すると、場合によってはリテイナー(丸いガイド部分)にカラビナが引っかかり、オートロックが機能しないことがあります。カラビナは必ず縦にして、常に確認しながらご使用ください。
    また、大きい穴に使用する環付きビナは「「HMS」(ハンマスト用)を使用するように。
    D型カラビナを使用すると、2人のビレイを同時におこなった時に1人テンションが入った場合、もう片方のロープのオートロックが機能しない。または2人とも落ちた時、先にテンションの掛かっていたロープのオートロックが解除される場合があるそうです。
    http://www.petzl.com/petzl/popup/reverso-en.htm
    http://www.alteria.co.jp/reve01.htm

    第┃ 106┃回┃モントケン2(2002/8/13)                
    文登研での北村氏の内容を纏めてみました

    ●「確保理論入門」  北村憲彦
    サブタイトル「ロープを用いた確保技術を高めるために」(一部新保の方で手を入れています)
    1.墜落による衝撃力の発生と緩和

    1-1,墜落の高さと落下速度
    高さが2mからの墜落なら問題にならないかも?しかし高さが10mからだと時速50kmの落下速度が発生する・・・・ランニングビレー支点は墜落高を減らす役割。

    1-2,弾性確保理論(バネのようなロープの性質、落下率)
    登山用のロープは、引張力に対して伸びる性質・・・バネのように
    ローブの長さ(クッションの厚み)に対する墜落距離(高低差)という比率が大切になってくる、これを落下率という。
    落下率=見かけの墜落距離÷張力がかかる直前の繰り出されたロープの長さ
    落下率が小さいほど衝撃力は小さい。当然、落下距離が小さい方が落下率は小さいから衝撃率も小さくなる、又、同じ落下距離の場合なら繰り出されたロープの長さが大きいほど落下率を小さくできるので衝撃力も小さくなる。

    1-3,落下率からみた危険な瞬間
    ランニングビレーを一つも取らずに登ることは墜落距離も大きく明らかに危険である、ところが登りはじめの数mの場合はどうだろう、たとえば地面に叩きつけられることのないルートの途中ならば問題ないように見えるが、その時の落下率は「2」になり、衝撃力は大きい。
    落下率で考えれば1m登り始めてランニングビレーを取らずに墜落して2m落ちる時の衝撃力と10m登ってランニングビレーを取らずに20m落ちるときの時衝撃力は同じと言える(注:これは最大の張力と言うことであって、落ちるスピードは2mでは時速23kmなのに20m墜落すれば時速70kmを越えてしまう、この速度は墜落しきった時のロープのスピードでもあるから、摩擦熱も無視できない。ロープが全部の墜落エネルギーを吸収するまでまでの時間も長くなる、一瞬なら堪えられても数秒の間、はたして持ちこたえられるのだろうか?)
    必要だと思うところでは決して手抜きせずにランニングビレーを取る事が、落下高さと落下計数を減らす事になる。リードする人が自らのためにリスクを減らすのが第1の基本である。

    2.摩擦による衝撃力の減衰
    2-1,巻き付けることの効果
    ザイルがランニングビレーのカラビナに巻き付くことでロープの張力は減衰して確保者へ伝わる。巻き付けの摩擦抵抗によって張力を減少させることは、ランニングビレーのカラビナだけでなく確保器具(ATC)への巻き付けについても同じ原理である。(この式をオイラーの式という)(巻き付く面は足し算で理解してもいい)

    2-2,制動確保
    墜落の衝撃力のエネルギーは、ロープとの間で摩擦熱として失われる、ロープの流れ出す量は少なくとも緩衝作用を発揮する、従って厚手の革手袋(綿手袋)で摩擦発熱に耐えられるように備える。また、態勢を大きく崩さないように常に力のかかる方向を気にして構える。たとえ、体勢が崩れてもロープを離してはならない。落下係数が小さければ、少しだけしかロープが流れなくてもかなりの緩和効果がある。ただし、実際には(ロックしてはいけないという事は当然だが)無理にロープを流すものではない。

    3.強固な確保支点の設置
    ハーケンやボルト、カム・ナット・立木、ピナクルなどあらゆるもの、パーティーの命を繋ぎ止める錨(アンカー)を下さねばならない。アンカーの構築には確実性の高く、強度のある支点を複数設置する事。残置支点が不十分ならば、自分で打て!!
    さらに、それらを連結する。連結する角度はできるだけ小さい方が良い。そうすればスリングと各支点にかかる荷重の分担をできるだけ軽減する事ができる。基本はできるだけ均等な荷重かかかるようにスリングで支点を均等流動分散方式で連結する。

    ●菊地敏之著「最新クライミング技術 }( 2002年5月発行)について
    P41からの「ビレー」(ザブタイトル「New Standad Climbing Technics」)については明らかに間違っています。スポーツクライミングの発想からアルパインの確保を考えるという・・・短い墜落のフリーとアルパインでの墜落とを同じレベルでとらえるという様なもので・・・しかも意図的にかランニングポイントにかかる負荷については無視をしています・・・人工壁の支点が本チャンにあるわけはないのに・・・

    支点ビレーかボディービレーかは長い歴史の中で意見が分かれるところですが、ボディービレーが良いという例にスポーツジムで支点ビレーをしているところはない等と言うにはびっくりです。アルパインで、フリー感覚で支点を確認するという作業をする人が少なくなったという事、補強したりするということをできる人が少なくなったという事があるのは事実ですが・・・・(そもそもハンマー等を持参しない等論外)アルパインの場合は支点を構築する事から全てが始まります。そうことを学ぶ場所が無くなったという事だと思いますが・・・

    制動確保(ダイナミックビレー)を否定しスタティックビレー(静的確保)を正当付けるのは驚きで・・・(「新しいセオリーとなっている」との記述)。車の急ブレーキの危険性は理解できると思います。
    山岳会等が「確保の練習」等しないと言う事実に乗っかっての発想です。ブレーキ操作は「教習所」で訓練がいるように確保もそうだと言う事は理解できると思います。
    文登研の確保訓練所は誰でも申し込みさえすれば使用ができます。落下係数・支点にかかる衝撃なども測れます。もっと利用するべきだと思います。




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■22 / 親記事)  越沢バットレス「すばる」ルート
□投稿者/ オジサン -(2002/04/18(Thu) 00:09:48)
    第┃ 35┃回┃「開拓」報告(2001/5/14 )
    5月12日(土曜日)サロン"昴"のメンバーで越沢バットレスにルートを造りました。場所は「天狗の踊り場」の右のフェースで通常下降ラインよりもっと右側です。ルートの長さは20mです。ランニングポイントはリングボルト13本+ハーケン1本です。
    ルートはジョードル状の所から始まります。結構悪いです。此処を右側から登り左側に行くと小ハング下に出ます。この小ハングののっこしが核心部です。ラインは二つ取れます、右から行くときは越沢バットレスのグレードでムーブは5.10a位だと思います。越沢バットレスでは珍しくアンダフレークのトラバースから立ち込みアンダーフレークを掴むという面白いムーブになりました。左からのっこすばあいは小ハング下のクラックを使って5.9位かなと思います。核心部を抜けると最後のフェースが出てきます。結構辛い状態が続きますので小ハングでよれていると此処が第二の核心部になります。左手は有りません右手が二つ続けてあります。最後は左手でのっこし端を掴んで終わりです。ルートとしては最初から終了点まで中間の小ハング下だけしか休めるところがなく。緊張が続くので5.10bとしました。終了点はトップロープしやすくしています。が結構擦れますので流れは悪いです・・チョト埃を落としきれなかったのでスタンスが滑りやすくなっているので一雨降った後が良いと思います。今度行ったときワイヤーブラシで掃除しょうとおもっています。名前は沖縄の海のイメージで「ネイビーブルー」としょうとしたらK君に笑われたので無難な「すばる」にしました。

    第┃ 36┃回┃「開拓団」感想(2001/5/15)
    ▲バットレスの開拓は、とても、楽しかったです。今も少し興奮しています。昔の人は、大変な思いをしてルート開拓をしていたのですね。ボルトラダーなどは、なん日もかけて築いた人が、いたから今のクラシックルートなども登れるのですから・・・右ラインで、登れるように頑張ります。とても、いいルートです。掃除に行きたいですね。S
    ▲2001年5月12日(土)越沢にて、ボルト打ちをするとのことで、見学がてら勉強しようと思い行ってきました。いざ行ってみると、ルート開拓しているじゃありませんか!私は、ウォールの掃除をすこし、しただけでしたが、懸垂中の作業は、結構大変だってことがよくわかりました。それと途中プルージックが、締まりすぎて動けなくなり、びっくりしました(結局プルージック切断)まだまだエイトノットを、度忘れするなど(/。\)イヤン!ハズカシイ)皆さんに、迷惑ばかりかけている始末ですが、地道に、がんばりますので、皆さんよろしくお願いいたします。「ネイビーブルー」いいと思いますよ!笑ったわけじゃないですよ……気にしないでください。『K』(C.C"昴")
    ▲"開拓"と言えば、「セッコクの花とボルト打ち」去年の6月のマコ岩で。途中、まさに高嶺の花のセッコクを、まじかに見られ大感激した。ボルト打ちをビレーしながら待つのはなかなか気長な仕事。時間切れで、数メートル開拓し既成ルートにつなげて一端上まで。
    今回、厳しい体勢でのボルト打ち(まだやってない)と、長いビレーを覚悟していた。ところが電動ドリルのおかげであっという間にボルトセットし「落石と泥んこと落ちてくるザイルと格闘」しながらも、後はクライミングを楽しんだ。
    開拓、とても面白かったです。開拓自体というより?のルートが・・・何とかなりそうなルートに挑戦できて楽しめました。
    今までにのぼっことのある越沢のルートは、頑張れば何とかなる感じが多かったような気がしますが「すばる」ルートはムーブを確実にしないと登れそうにありません。フリーの感覚が強いルートだと思いました。「すばる」ルートが面白くて、たくさん登りたくなってきました。 K
    ▲エートまだ汚れていてスタンスなど滑りそうでチョト怖いです。ムーブは面白いと思いました。アタックしてみてください。N(サロン"昴")

    第┃ 39┃回┃課題「すばる」ルート(2001/5/23)
    開拓ルートに挑戦してきました。(5/20)
    いやあ、指も手も腕も痛かった。開拓ルート挑戦は、いいのか悪いのか、力勝負?にして負けた。現在の実力では、うーん、仕方がないか。解決するには我慢することと、ちょっとつらい"MOVE"のようだ。どんなMOVE?ワッカリマセーン?くそっ。(ヒントらしきものは思いついたが、試してみても落ちるかも。ワッカリマセーン。)
    辛くなったので、室内壁式に降ろして下さいと言ったのですが、聞こえない振りをされてしまいました。「がんばれとか、汗を拭いていると聞こえてくるのです。空耳HOUR?仕方がないので、左へラインを読み替え高巻戦術にしました。この時何にも聞こえてきませんでしたので、そのまま直上を図ったとたんに「そこで右にトラバースして」だって。戻されました。この凹部へのトラバースも少し緊張しました。この私がズルをしようとした左の直上ルートは、今では廃れたクラッシックなルートなのだそうです。腐ったハーケンがありました。
    皆様が挑戦した時の感激を減ずることを恐れます。もう何も申し上げません。私は、最後もA0を使ってアルパインな抜け方をいたしました、とだけ報告します。口惜しいですがどうにも「固まってしまったビンの蓋でした(アキ・マ・セン!)」。核心部は全敗でした。まだクリーニングがそれほど充分ではないので、当分はゴーグルなんかも役立ちそうですよ。冗談です。
    私はルート名は「すばる/ネイビーブルー」がいいと思います。命名者はネイビーブルーをくっつけるのは止めようと言っていますが、私はよい名前だと思います。頑張って征服しようと言う気になります。おしまい。 U記

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■21 / 親記事)  「旭岳東陵」
□投稿者/ オジサン -(2002/04/17(Wed) 23:59:49)
    第┃ 21┃回┃「旭岳東陵の山行報告」(2001/2/13)
    1年で最も寒い2月に入りましたね。家への帰り道ではあったかいお鍋が恋しいのに、街ではウィンドウに飾られた春の装いに目が行ってしまう、複雑な季節です。

    R山の「中央アルピニスト学校」の手伝いで八ガ岳「旭岳東陵」に行って来ました。「中央アルピニスト学校」との関わりは、故吉尾弘さんから仕事(ガイド)を手伝わないかと言う話しが有った時・・・個人的な理由で「山」から疎遠な状態になっていたので、代わりに転職したてで「生活」が大変だったU氏を推薦しました又同時に、R山の「中央アルピニスト学校」の講師に私を推薦をしていただいたのが始まりです。私よりは、油が乗っている「U」氏そして豊富な登山実践の上に山岳ガイド経験がある「O」さんの方が良いのではと思いお願いしたのですが・・・。今回、Oさんがやられる予定だったのですが、2月9日(金)〜13日(火)までは予定が立たなかったのでお手伝いと言うことで前半の2月9日(金)〜11日(日)を受け持ちしました。
    諏訪観測所開設以来の「大雪」と言う事でしたので、「中央アルピニスト学校」の担当者に技術を教えるので有ればルートは「手間が掛かりすぎて」不向きで他の所に変えた方が良いのではと提案しました。それに対して「技術」を教える事が目的でなく「アルピニズム」を学ぶ事がメインです・・・全装備を担いだクライミング、そしてトレースのない一日前に入山をする・・・説明を聞いていてウーン?!「発想の転換」と言う感じでした。効率よく登ることを常に考えていて「ワカン」を使うようなら入山を見合わせてきた自分の山登りでしたが、「全天候型の力」をつけるというので有ればそうしたことが必要だと思いました。正直言ってこれは「仕事」じゃないなと思い自分自身に「ネジ」をまく必要性を感じました。全行程をラッセルし、荷を担いで全ピッチリードするために荷物の軽量化が絶対的に必要です。1983年の2月に「旭岳東陵」行ったときはシュラフ無しでしたが、今回は夏用のシュラフ位までは良いとして、手袋はラッセル用・登攀用・縦走用に分けて用意して「寒気」が予想されたので防寒具には気を使いました。「中央アルピニスト学校」は技術的なことは「地方」で(各地方連盟が登山学校や講習会をやっているので)、一歩「高み」を目指して「中央アルピニスト学校」と言う位置付で「地方」連盟の推薦の上で講習生を募集するという形を取っていました。

    2月9日(金)晴れ、奈良の講習生(以下Oさんと略す)と二人で八時半に「清里」に着く・・・頼んでいたタクシーで美しが森の駐車場まで運んでもらう、ここからラッセルが始まった通常なら林道途中の車止め辺りまで車で入れるのだが、今年は様変わりしている・・・出合い小屋まで通常の倍の六時間掛かった。状態によっては「天狗尾根」でも、と事前に事務局とで話合っていましたが・・・出合小屋でOさんにどうしますかと聴いたところ「旭東陵」という意志表示が有った・・・「行くしかない!」。
    途中、懐かしい「権現岳東陵」の取り付き迄行ってしまったりしましたが、無事「旭岳東陵」の尾根に取り付き割と良いところでツェルトを張って快適に寝ることが出来ました。
    2月10日(土)今日もラッセルだ・・・尾根なのにアイゼンの上にワカンを付けたり外したり、ザイルを出したり・・・ひたすらラッセル。やっと上部の「壁」というゴジラの背中の瘤の取り付きにたどり着くも午後の三時を回っていた。1ピッチ目瘤の上の雪はキノコの傘のような雪で、バランスで立ちなが
    ら根本をひたすら掘ると灌木が出てくるそれにランニングビレー取ってからピッケルを振り回してキノコの傘の端を壊してからそっと乗っかる・・・結局一時間半掛かってしまった、暗くなりかけてきたけど進まなければ見通しが立たない・・・ヘッドランプをつけて夜間登攀・・・更に一時間位したら稜線まで
    三ピッチ位の所に出た稜線の向こうは風が強そうだったしOさんも大分疲れているようだったので、あまり良い場所ではなかったが斜面を整地してビバーグすることとした。両側は切れているがセルフビレーを取ってビバーグ。寒気と寝る体勢が悪くて辛かったと思いますが良い天気で朝を迎えた。
    2月11日(日)残りのナイフリッジを登り稜線に出る。猛烈な風で立っているのが辛い・・・赤岳まで冷たい風に叩かれてラッセル、途中キレット小屋付近で振り返れば・・・「旭岳東陵」上部の「壁」の取り付きの辺りに5・6人の人影が見えた、文三郎を通り行者小屋経由で赤岳鉱泉に居るOさんと午後二時
    半に合流することが出来た。
    1983年の2月に「旭岳東陵」行った時の事はもう思い出すことが出来ません・・・少しはテクニック(軽量化等)の面では自分自身が成長しているのかな?・・・。でも(攀る)意志と愛情(入れ込み)は昔も今も同じだと思います。

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