山と登山技術

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■41 / inTopicNo.1)  救助訓練(2003/10/23更新)
  
□投稿者/ オジサン -(2002/10/14(Mon) 22:21:03)
    第┃ 108┃回┃寒くなりました(2002/10/14)<長文>
    ●9月28-29日「教室」救助訓練をしました。28日はMAX、29日は鷹取(N)
    (N)> 救助訓練
    (N)> *自己脱出  
    (N)>オートブロックをぶら下がるロープにセットする。(8mm以上のスリングで結び 目の玉が上にあるように巻き付け、ロック付きのカラビナで両端を連結)これにスリングやぬんちゃくでハーネスと連結する。この長さが以外と重要な気がしました。
    ▲はい、そうです。お持ちのヌンキャクが一つの長さの判断基準です、普段から練習して自分が使いやすい長さを理解しましよう。あとヌンキャクは普通のビナの場合は2個重ねて使って下さい。又は両方安全環きのカラビナを使用すること。

    (N)>次に、同じ要領でオートブロックをもうひとつ(ロック付きでなくても良い)セットし(始めのひと上がりはひとつ目のオートブロックよりも上に)これに長いスリングを付け、足と簡単に固定する。そして、足で立ち上がって、
    ▲この時、ザイルはオートブロックの「結び玉」の上を持ちます。(「玉」を持つと動いてしまいますので注意。)

    (N)>ハーネスとつないでいるオートブロックを上に引き上げ、これに体重を移動して足側のオートブロックを引き上げる。以下、この繰り返し。

    (N)>*吊り上げ(1:2)
    (N)>確保器のところで引き上げるロープを仮固定し、フリーになった方のロープに滑車をセットし、これを仮固定されたロープにロック付きのカラビナでかけ、墜落者に滑車 を送る。このとき、ロープの末端はこちら側にあるようにする。次に、その末端側のロープにオートブロックを付け、これを長いスリングで支点?と連結?
    ▲はい、これが吊り上げ者の「セルフビレー」に相当します。

    (N)>あとは、引き上げて、オートブロックを向こう(吊り上げ者側に)にずらす作業を>繰り返す。

    (N)>*1:3
    (N)>仮固定し、そのすぐ下にオートブロックをセットする。さらに、そのちょ
    っと下にもう一つオートブロックをセットし、これにスリングを介して
    ▲スリングは要りません。安全環付きカラビナで滑車をつけます。

    (N)> この滑車には、墜落者側でないロープの末端を通す。仮固定をそーっとはずし、上側のオ?ブロックに加重を移す。そして、滑車を通したロープを引けるところまで引き(下側のオートブロックに加重を移す)、力を抜いて上のオートブロックに加重を持たせる。そして、下のオートブロックを下げられるところまで下げる。以下、繰り返し。
    ▲「滑車」はオートブロック用のもの(ペッスル製「Swing side prusikpulley」)を使用することが間違いないです。

    (N)>*1:1
    (N)> 仮固定し、メインロープ以外でセルフビレイをとります。仮固定の下でオートブロックをセットし、さらに支点に連結した滑車にロープを通します
    ▲ザイルを滑車にセットしてから支点にセットします。

    (N)>自分のハーネスからロープをほどき、その末端を支点に固定します。
    ▲自己セルフを二本出してそれぞれ掛けてから、ロープをほどく。

    (N)>次に、滑車から垂れているロープにオートブロックをセットし、スリングを介して自分のハーネスに連結します。その下に、足用のオートブロックをセットしておくとなおよいでしょう。墜落者側のロープが切れたときのために(どこが切れるのですか)、
    ▲墜落しているのでザイルが痛んでいます。切れる恐れがあると言うことです。墜落者まで行けたらその人と自分を連結した方が良いです。

    > 墜落者のロープにオートブロックをセットし、これをどこにつなぐのでしたっけ? あとは実際にやっていないのでうやむやです。
    ▲次回しましょうね。

    (N)>**感想**2回も教えて頂いたのに、まだ不明瞭なところがあります。練習してみようと思います。
    ▲繰り返し、繰り返しする事が必要です。で、いざというときに使用できる事が大切で
    す。

    (N)>8mmのスリングでマッシャーをつくろうとしたのですが、スリングをつくるときのテープ結びの結び目がゆるんでくるような気がします。また、太くて巻 きづらいです。(芯を出して切ってはいません)7mmではだめですか。
    ▲大丈夫です。


    第┃ 126┃回┃ レスキュー内容(”昴”式「1:1」)(2003/4/15なお、5/23に内容を校正)
    ●4月13日講習<基礎>レスキュー内容(”昴”方式「1:1」)の報告
    前日の雨で広沢寺は濡れていたので乾くまでレスキューを行いました。

    参加者の報告です。 (Kさん)  
    久しぶりにレスキュウ−のレクチャーが有ってとても為になりました。とても大事な事なので誤った覚え方や ####だったっけ? なんて覚え方では更に悲惨な結果にもなりかねないのでしっかり覚えたいと思います。レクチャー内容をまとめました。

    必要なものは8〜9mmのマッシヤー用スリング3個((注 4))とプーリー((注 5))と環付きビナ3個(内1個は確保器についているものを活用)

    ダブルロープを使用して登攀中トップが墜落。中間支点のすべてが破壊された、確保支点は大丈夫だったが、確保支点の20m下に落ちた、墜落者はどういう状態か不明(負傷して動けない状態で、引き上げる事を前提)と言う想定。(なお、支点確保が前提です)

    1.トップがぶら下がっているダブルザイルを仮固定します。このときの仮固定は、確保器からでているロープを折り返すために、カラビナを1枚確保支点に付け足してこれで行います。(注 6)最後は「エバンス結び」(止め結び)で末端処理します。(確保器によって仮固定の方法が異なります。上記は「ルベルソ」類を使用していることを想定しています。)
    2.確保支点の安全性を良く確認します。必要なら補強します。
    3.確保者は結んでいるメインザイル2本を解除するために、セルフビレイをハーネスから2本枝(スリング・デジーチェーン等)をだしてつくります。セルフビレイを取って、ハーネスからメインザイルをはずします。 
    4.確保器の中のダブルザイルの内、墜落者と直線的な方の一本<A>をマッシャー<M1>で仮固定します。(これが強度的にも又、システム全体の中でも大切なものになりますので7mm〜8mm位のスリングのマッシャーを使用します。(注 1) )セット時の注意は、確保支点に直接、環付きのカラビナ使用しザイル<A>のマッシャー<M1>を連結する事。(カラビナとカラビナの結合は避けること。シュリンゲで長さを調整し短めに取る。マリーナノット類))
    5.ダブルザイルの内マッシャーで仮固定していないザイル<B>の末端を確実な2カ所以上に連結した支点に固定します。これが、バックアップ用になります。この<B>の適度な長さを取ってエイトノット類を作り救助者(確保者)のハーネスに安全環付きビナ類で連結する。(注 3)
    6.<A>のザイルのプーリーを挟んでマッシャー<M1>側でない方にラッペル用ツールをセット、その上にマッシャー<M2>を作り自己のビレイループに連結する。(長さ注意:これで登り返しをします:なおこのマッシャーと連結するのは3.のセルフビレイをハーネスから2本枝をだしてつくったモノの1つを使用)
    7.4のマッシャー<M1>が確実に働いている事を確認して(念のため<A>ザイルの一部を確保支点にインクノット類で仮固定しておく又は7.でのバックアップ用ザイル<B>と<A>のザイルのマッシャー<M2>と確保者のビレイループを連結してから)1.の仮固定を解除し、確保器を外し、安全環付カラビナ付きプリー(滑車)をメインザイル<A>にセットし、「1:1」オートブロックシステムを作る。(注 2)

    8.<A>ザイルでラッペルを行う。(懸垂ロープの末端も結んでおく事。)バックアップ用ザイル<B>の微調整をしながら下降。墜落者の場所まで(ザイルの下降できるところまで下降して)いけたら、墜落者と救助者をスリングで(3.のセルフビレイをハーネスから2本枝をだしてつくったモノの残りの1つを使用)連結する。なお、一連の作業は、確保者のラッペルの仮固定(マッシャー<M2>がメイン)が効いていることを確認の上で行う。結果、バックアップ用ロー プ<B>に救助者(確保者)・負傷者共連結された状態になる。(負傷者の状態によって連結のスリングの長さを考える)以後、バックアップ用ロー プ<B>の微調整をする事。
    9.連結ができたら引き上げ作業に入るためにマッシャー<M2>の下に更にもう一つマッシャー<M3>を作り(ラッペル器を取り外す)それにスリングをつなぎ末端にループを作って足を入れたち込む事によって(登り返し)、自己の体重で負傷者を押し上げる。「1:1」方式 バックアップ用ザイル<B>の微調整。
    10.墜落者の状態によっては(特に傾斜の緩い所など)、墜落者のビレイループを持って引き上げてやると楽にあがる。(カウンターウエイトを使うので自身は下がる)
    11.これを繰り返し、墜落者を引き上げる

    (注 1) マッシャーの作り方:大きさは2mのロープの一方の芯と外被をキチンと分け、芯を約40-50cmつまみ出して切ったものを使用。
    (注 2) 同一ロープ(支点)に墜落者と救助者2名分の重量がかかるので安全性について十分な吟味が必要
    (注 3) 注1の支点とは別個の支点の方が望ましい
    (注 4)  <M1>はマッシャーで有ることが良い。3つの「オートブロック」(マッシャー>プルージック>クレイムハイスト)の内、スリングの強度が最も生かされるため。又、此処の強度が必要なため8〜9mmのマッシヤー用スリングとなる。<M2>は8〜9mmのマッシヤー用スリングがベストで、自己登り返しに適したもので有れば良い、<M3>は強度的に必要なものではない。
    (注 5)ペッスル製オートブロック用が最良と思われるが、実査で一般のものはマッシャーが旨く合わないことあった。マッシャーのセットの仕方・様々なメカーのプーリーをテストすることが必要と思われる。プーリーの代わりに同型の変形Dカラビナ4枚を使ったがパーティが2人の場合は「1:1」は動かなかった。パーティが3人の場合は支点にいる1人が手を貸せば「1:1」は動いたが・・・見えないところだと・・・結果プリーがないと難しいと感じた。
    (注 6)このカラビナをつけるポイントですが、確保支点のしっかりしたピンに直接つけた方がいい。確保器をつけているのと同じ位置に、このカラビナもつけると、ATCを使っている場合は、カラビナがくっつきすぎて仮固定がしづらい。

    第┃ 139┃回┃  『冬教室参加者募集中』(2003/10/21)
    ●先週の土曜日は早朝の雨のため、越沢バットレスが中止となり、岳嶺岩での「レスキュー&A1」に変更になりました。で、その報告をいただきました。

    レスキューの前に、まず基本からということで
     【支点の構築】の復習、およびその発展型を学びました。
       (1)流動分散
       (2)固定分散(スリング中央で結ぶ。安環ビナの上で結ぶ方法ですね)
       (3)流動分散で、片側を途中で止め結び。(ボルトの位置が高い側)
      ★(4)固定分散(インクノットで安環ビナに結ぶ)
      ★(5)スリングの素材による、セット方法の違い
        (ダイニーマ、スペクトラ系の場合と、ナイロンの場合)
      ★(6)スリングがない場合
         (i)メインザイルで、ラビットノットを作り、セルフビレーと
           「支点の構築」の両方を一度にやってしまう。
         (ii)上記(1)の変形で、ボルトが三つある場合のやり方
     【感想】
      (1)〜(3)までは、山塾でも教えられたり、教本でも読んだりしますが、
      ★は、初めてでした。固定分散は(4)の方が確かにやり易いですね。
      左右の長さを調整するのに手間取ることがありません。
      (5)は、ダイニーマ系は伸びないのに対し、ナイロンは伸びるのでセット
      方法に多少の違いが生まれます。
      (6)は、意外と使えると思いました。スリングがなくてもOKです。
      スリングがないということは、あまりないかと思いますが。まぁあったと
      しても、これを使ってもいいかなという気さえします。

    【レスキュー】、吊り上げ方式です。
    これは、セカンドが登ってくる際に、落石・墜落等で事故に遭い、途中で
    宙吊りになったケースを想定したものです。

    ○手順としては
      1.テラス上でセカンドを確保していた人は、まず、ザイルを仮固定。
        ※ただし、ルベルソ、ジジ、ピウー等のオートロック付の確保器で
         あれば、仮固定不要ですね。

      2.事故者までの間に、途中、プロテクションがあれば(普通はあるはず)、
        それを全部外さないと吊り上げが出来ません。そのため、一旦降りて
        ヌンチャク等のランニングビレーを回収し、再度登りなおす必要が
        あります。(これは、どうやって降りるんでしょうね? この部分は
        割愛したため、やってません。登るのは、プルージックやユマールに
        よる登攀でしょうか?)

      3.吊り上げの方法としては、
         a)2分の1(もっともオーソドックスな基本形)
         b)3分の1(これも基本形)
         c)7分の1(bの変形)
        とやりました。去年の山塾の救助訓練では、bはやりましたね。cは見せて
        もらっただけだったような記憶が。他に9分の1とか昴式(新保式)1対1
        などがあります。

      【補足・感想】
        いずれも、マッシャー結び用に芯抜きの8mmスリングを使用。
        このスリングは、150〜160cmの8mmスリングの芯を40cmほど抜いて
        作ったものでマッシャー専用の短めのスリングです。これを通常2本
        持つのが新保さんのやり方。(150cmだとちょっと短いかも。強度を
        考えると【6mmは不可】とのこと。柔らかいマムートのがいいらいい)
        また、c)の7分の1では、ザイルの末端を使うので、そのところで
        『ポロネ』という結び方を使いました。

        実戦では、テラスが狭かったりすると、気が遠くなるような作業に
        なります。このへんのことも、一応、わかってきました。

    以下新保
    Yさん、感想?・報告読みました。チョトしたことですが、補足させていただきます。時間的な制約等で説明不足などが有るので、こうした感想・報告を出していただけると、技術を教えるという講師の立場からですと理解して貰う上で補足が出来ます。
    >  【支点の構築】・・・
    >   ★(6)スリングがない場合・・・
    >   スリングがないということは、あまりないかと思いますが。まぁあったと
    >   しても、これを使ってもいいかなという気さえします。
     
     これはレスキューの時に支点をありったけ連結するという意味でメインザイルで行うことがよりベターと思っています。

    > 【レスキュー】、吊り上げ方式
    > これは、セカンドが登ってくる際に、落石・墜落等で事故に遭い、途中で
    > 宙吊りになったケースを想定したものです。

    2分の1・3分の1・7分の1は「吊り上げ方式」の基本です。セカンド・トップの状態によってその前に「ワンステップ」の作業が入ります。おっしゃられている

    >   2.事故者までの間に、途中、プロテクションがあれば(普通はあるはず)、
    >     それを全部外さないと吊り上げが出来ません。そのため、一旦降りて
    >     ヌンチャク等のランニングビレーを回収し、再度登りなおす必要が
    >     あります。(これは、どうやって降りるんでしょうね? 

    は、仮固定後、一般的には「カウンターラッペル」というテクニックを行い、ランニングビレー回収後、事故者の状態で登り返しか・同時又は先に下降しておろします。
    下降の場合は、担いでおろす・同時に降りる等のテクニックになります。このときにザイルが足りない場合はザイルを連結して、下降途中のザイルの連結部を、通過するテクニックが必要です。此処では、セルフレスキューということでけが人とそのパトナーのみを想定しています。

    > 登るのは、プルージックやユマールによる登攀でしょうか?

    登り返し時はユマール等は持っていないということで、フレンチ等のフリクションノットです。

    >     とやりました。去年の山塾救助訓練では、bはやりましたね。cは見せて
    >     もらっただけだったような記憶が。他に9分の1とか昴式(新保式)1対1
    >     などがあります。

    9分の1とか昴式(新保式)1対1は今回はやっていませんが、3分の1のメインザイルを上の支点でカラビナを通すのは5分の1です。9分の1は3分の1を単純に2つ作ると出来ます。

    >   【補足・感想】
    >     いずれも、マッシャー結び用に芯抜きの8mmスリングを使用。
    >     このスリングは、150〜160cmの8mmスリングの芯を40cmほど抜いて
    >     作ったものでマッシャー専用の短めのスリングです。これを通常2本
    >     持つのが新保さんのやり方。(150cmだとちょっと短いかも。強度を
    >     考えると【6mmは不可】とのこと。柔らかいマムートのがいいらいい)

    これは、社団法人日本山岳ガイド協会の公式のやり方です。マッシャーの使用等は・・・マッシャー結び用のスリングは、7mm以上となっています。メカーで堅い・柔らかい等有りますが・・・DAXの物がフニャフニャで良かったように思います。



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